2019年07月08日

資本主義、グローバリゼーションの浸透と化石燃料の関係、、、。そして、今、過酷な競争にさらされている中で、いったい誰が幸せなのか、、、。

https://www.youtube.com/watch?v=heXus7A7Q_Y

「世界で最も貧乏な大統領の世界一素晴らしいスピーチ」

この上は、元ウルグアイムヒカ大統領が、
2012年のリオ会議(地球サミット)で行った名スピーチであり、
これを見て私もとても感動した。

この中で、
「このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で、「みんなの
世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできる
のでしょうか? どこまでが仲間で、どこからがライバルな
のですか?」

「私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?
 あるいは、グローバリゼーションが私たちをコントロール
しているのではないでしょうか?」

「消費が世界のモーターとなっている世界では、
私たちは消費をひたすら早く、多くしなくてはなりません。
消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けが
みんなの前に現れるのです。」

一つ一つとても納得する名スピーチであり、
このスピーチが、少なからず世界に影響を
与えたのではなかろうか、、、。

では、今、世界で繰り広げられている過酷な
資本主義社会、消費主義社会、あるいは
グローバリゼーションどのように始まったのか、、、。

どのように拡がっていったのか、
一つ一つ検証していこう。

世の中を見れば、例えば若者のTシャツ、バイクのタンクなどなど、
アメリカの国旗が描かれている。

この豊かな生活というのは、明らかにアメリカ文明の影響を
受けていることは、間違いない。

そのアメリカ文明が、世界に拡がったのは、
「石油」の存在なしではありえない。

二百数十年前、階級的縛り、宗教的縛りから逃れ、
新天地を求めて、アメリカ大陸に渡ってきた。

そして、西へ西へと領土を拡大していって、
今の世界唯一の超大国となった。

アメリカというのは、今でも、進化論を認めないとか、
中絶の賛否が選挙の最優先事項になるとか、
ある意味、とても強烈なイデオロギーをもつ
宗教国家とも言える。

その最初に渡った人たちの宗教的なバックボーンというモノは、
どういうモノだったのか?

「我々人間は、神から自由と幸福を追求する権利を
与えられている」

これが、アメリカの建国の理念だ。

広大な荒野を目の前に、我々は、自由なんだ
いろんな縛りから解放されて、自身の幸福を追い求めても、
いいのだ、それが神が認めてくれた権利であり、
このアメリカ大陸という新天地でそれを実現するんだ、
そんなような意気込みで、広大な荒野を開拓していった。

広大な荒野、それに反してごくわずかな移民たち、、、。

「あそこは、俺が開拓したから、俺の土地だ」

「あそこは、俺が原住民から奪ったから、俺の縄張りだ」

目の前にある広大な荒野の開拓には、やはり「欲望」
バックにした「自由」と「権利」を肯定した思想が
必要であったのだろう。

そこから、数十年後、アメリカで石油が発見される。

石油は、我々に莫大なエネルギーを与え、
そのおかげで、人間の活動がとてつもなく活発となり、
世界の人口も爆発的に増えた。

それを推し進めるのも、やはり宗教的な思想があった。

あの石油により大富豪にのし上がったロックフェラー氏。

四年ほど前、報道された
「NHKスペシャル新・映像の世紀
第2集 グレートファミリー 新たな支配者 」
が、これがとても面白かった。

アメリカが、なぜ急成長できたのか?

アメリカを作った男といわれるジョン・ロック・フェラー。

19世紀の半ばに、アメリカで大量の石油が見つかり、
時代は、石炭から石油に大きく転換するときであった。

ロック・フェラーは、その採掘された石油を、科学者を使って、
精製する技術を確立し、自らの会社をスタンダード石油と
名乗った。

アメリカの石油を90%を独占し、世界はロックフェラーの石油なしでは、
動くことができなかったほどだ。

そんなロック・フェラーを、自社の労働運動に対する対応に憤りを感じた
ヘレン・ケラーは
[ミスターロック・フェラーは、資本主義の化け物」
と、批判した。

また、ロック・フェラーが臨終を迎えるときに、
フォードに対して、
「さらば、友よ。天国で会おう」
と、語りかけたら、
フォードが
「あなたが、天国に行けたらね〜」
と、返答したらしい。

確かに、競争相手を徹底的に叩き潰す、その手法に対し、
冷酷さを感じられたようだ。

そして、批判にさらされる彼は、次のようなことを語ったとさ入れる

「非難がどれほど激しかろうと、我々が全世界に伝道を行ったのだ。
これは間違いない事実だ。富を築く才能は、神からの贈り物だと思う。
こうした能力を最大限に伸ばし、人類の幸福の為に役立てようと
神が与えてくださったのだ」

と、、、。


「World peace through trade」

これがロック・フェラー家に伝わる信念のようだ。

人を豊かにすることで、平和をもたらす。

その跡を継ぐロック・フェラー・ジュニアは、
莫大な富を利用してロックフェラー財団の活動に全力を尽くした。

それが資本主義伝道の手段にも、なっていた。

労働環境を整え、生産性を上げる、現地を所得を向上させ、
市場を広げる。世界に資本主義を浸透させる、遠大な計画であった。

大規模な慈善活動を行って、自社のイメージアップをはかる、
ロックフェラーは世界で一番金を使うのが上手い、と言われた。

確かに、市場が拡大すれば、そこまで、多くのモノを運ばなくては
ならないし、大地を切り開くためにも、莫大な石油という燃料がいる。

資本主義の浸透というのは、自社の発展であり、
さらにそれが世界に平和をもたらすと、信じていたのかもしれない。

「伝道」という彼の言葉の中にもあるように、
やはりロックフェラーを動かした大きな力は、
当時の新しい宗教的価値観だった。

モノが自由にいきわたり、みんなが豊かになる。

そのことにより、平和が訪れる。

「幸福を求める権利を神が与えてくれている」という
アメリカの建国の理念と明らかにつながっている。

むしろ、その宗教的な建国の理念を信じ、
忠実に実行したのが、ロックフェラーではなかろうか。

しかし、ここまでグローバル化が進み、人間の活動が活発になり、
人口が70億を超えれば、もうそのような思想が
ベースでは、地球が持たない。

むしろ、限られた資源の中で、人が密集して
生きていかなくてはならない思想、、、。

権利や自由の主張ではなく、協調と奉仕の思想でなくては、
もう人間社会が持たない。

元ウルグアイムヒカ大統領が、2012年のリオ会議で
行ったスピーチの中で、

「ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が
持てば、この惑星はどうなるのでしょうか。息をする
ための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を
別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な
消費を、世界の70億〜80億人の人達ができるほどの原料が、
この地球にあるのでしょうか?

それは可能ですか? それとも別の議論をしなければ
ならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?
 マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち
私たちが、無限の消費と発展を求めるこの社会を作ってきた
のです。マーケット経済がマーケット社会を作り、この
グローバリゼーションが、世界のあちこちまで原料を探し
求める社会にしたのではないでしょうか。」



アメリカが建国し、石油の力により、資本主義が
世界に広まってすでに100年だ。

今となっては、明らかに状況が変わってきた。

人口も爆発的に増え、さらに人間一人の活動が
明らかに活発になった。

これで、地球は保てるのだろうか、、、。

明らかに、新しい思想が必要なのでは
なかろうか、、、。

これ以上、過剰な消費が必要なのだろうか、、、。

本当の幸せとは、なんなんか、、、。

ハイパー消費、過酷な競争が、もしかしたら、
人間を幸福から妨げているのでは、、、。

この辺りを、世界的な国際会議で
はっきりと語ったのが元ウルグライ大統領だ。

テレビでアマゾンの奥地の原住民のことがやっていた。

その原住民が、アディダスのTシャツを着ていたのには、
驚いた。

つまり、そんな奥地まで、貨幣経済が浸透している
ということなのかもしれない。

便利なモノやインフラをそのような人たちが買う。

それには、お金がいり、多くの開発途上国では
資金援助という形で、先進国から莫大な借金を
抱えてることになる。

その莫大な借金が、その国での無理な資源開発に
つながったり、外貨を稼ぐため、自分たちの食糧ではなく、
先進国に輸出するためにコーヒーなどの農産物を
作るようになったりする。

本来、守られてきた地産池消の生活スタイルが
破壊され、無理な資源開発による環境破壊が
各地で起こっている。

しかし、それを止めることができないのだろうか、、、。

ウルグアイの大統領は、それは政治の問題だと
語っている。

そして、その政治の問題にしても、世界の多くの人が
「このままではだめだ」、と感じなければ、
政治も大きく変わらないであろう。


posted by hide at 05:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: